Last Updated on 2024年11月22日
予定通りにアップデートされたWordPress6.1「Misha」とともにリリースになったデフォルトテーマTwenty Twenty-Threeを早速インストール。
この記事の投稿に際して当サイト「テーマごにょごにょ」にも適用済みで、この新しいテーマの仕上がり具合をチェックしてみることにします。
Twenty Twenty-Threeの概要
WordPress6.1が一般リリースされたのは 2022年11月1日(火)のこと。これに合わせて、当サイトでTwenty Twenty-Threeが適用可能になったのが日本時間の2日(水)の15時頃でした。
最新版へのアップデートが配信されるのは、サーバー単位ではなくサイトごとのようで配信にはタイムラグが生じるようです。
アップデートが完了すればTwenty Twenty-Threeのインストールも同時に完了し有効化が可能な状態になります。
また、既存のTwenty Twenty-Oneなどのテーマがインストールされていれば、これらのThemeにもアップデートを促す表示が付きます。
標準テーマで安定化したシングルカラム
Twenty Twenty-Twoから引き継いだデザインの基本スタイルは、ここ数年の間デフォルトテーマでは安定してきているシングルカラム。
毎回新しいテーマをチェックしている方ならもう違和感がないことでしょう。
PC、モバイルともブラウザで表示したときに周りの余白(margin)が多めなのは、デフォルトテーマでは当たり前に感じるところ。
また、文字が大きめなのと書体がトレンドから外れるのは、もはや開発側がWordPressの標準と位置付けてのことかと思われます。
テーマエディタ―はベータ版のまま継続
ブロック編集が可能なテーマエディタ―はWordPress6.1のベータ版でも正式リリース直前までベータ版でしたので、まだ正式版へは移行されない模様です。
いずれ正式版として採用されることが見込まれるのでテーマエディタを使ってのデザインの編集には乗り遅れを取らないよう慣れていきたいところです。
ひとつ前のTwenty Twenty-Twoで登場したテーマエディターは、外観の編集やブロック単位でのメニューの配置などが行える機能を有していますが、このテーマエディターの採用により従来のウィジットという概念が消えています。
Twenty Twenty-Threeを有効化している間は、たとえプラグインのClassicWidgetsをインストールしてもダッシュボードのメニューにはウィジットの項目が表示されることはなく、仮にTwenty Nineteenなどの古いバージョンを有効化するとウィジットの利用が可能になります。
Twenty Twenty-Three子テーマ作成
ベータ版とはいえテーマエディタ―が継続されていることで、今後は子テーマの重要性が低くなりつつあるのではと感じますが、まだまだ小回りが利かなく使いこなすのが難しい部分は子テーマで対応するしかありません。
参考までにTwenty Twenty-Threeの親テーマで使われるノーマルなstyle.cssを開いてみたところスタイルの記述がほとんどありませんでした。
当サイトでも、従来のテーマ(Twenty Twenty-Two)と同様に子テーマを作成しています。
Twenty Twenty-Threeで子テーマを作成するときに気を付けなければならないのが、外観の設定やメニューの配置をテーマエディターで完成させないうちに子テーマのスタイルシートを適用させてしまうと、テーマエディターで不具合やエラーが出てその部分が編集できなくなってしまうこと。
これはベータ版の利用による影響なのか、それとも今後は最新のデフォルトテーマでは子テーマのスタイルシートによるカスタムを一切許容しない方向性を示している部分なのか、しばらく様子を見守りたい部分です。
AMPプラグインの利用
当サイトでは、プラグインを使用して個別投稿ページをAMP化していますが、子テーマに置いたカスタム設定をそのままTwenty Twenty-Threeに引き継ぐ形でAMP化ができています。
もっとも、親テーマのスタイルを維持する標準モードでのAMP化はTwenty Twenty-Twoでエラーが発生していたのでリーダーモードのままです。
AMP化のメリットはモバイル検索を目的とする高速化でしたが、WordPress自体も年々標準テーマのスタイルシートを削ぎ落してきているなど高速化を意識して開発が図られている面もあり、AMP化の是非そのものも問われる場面は減って生きているように感じます。
WordPress最新テーマの使用感
最初に述べた通り、デフォルトテーマのトレンドはシングルカラムに完全に移行されました。
近年では、コーポレートサイトでもレスポンシブウェブデザインに対応したシングルカラムが多くなってきていて、コンテンツにアクセスするデバイスもモバイル端末が主流になる中では当然の流れと言えそうです。
逆に、日本語の有料テーマの多くがサイドバーを維持し続けていることにも、そろそろ転換期が訪れるのではと注視したい部分でもあります(ガラパゴス化が進むのか、海外でも個人サイトは2カラムなのか?)。
初心者などが、WordPressで使う最初のThemeとしても、特に外観的に気に入る部分や自分のセンスと合致するなどの理由がなければ他の無料テーマを使ったほうが無難なのは今回も同じ感想です。
また、テーマを利用する側として今まで使っていたTwenty Twenty-Twoから移行する理由というのはあまり感じられないのがTwenty Twenty-Threeでもあります。
基本的なブロックデザインが踏襲された内容ですので、当サイトのように積極的に移行する理由がないのであれば手間をかけて新しいTwenty Twenty-Threeに移るかは充分検討してみる必要がありそうです。