2022年6月27日
ワードプレスには使えば便利なSEO関連のオールマイティーな全部入りプラグインが存在します。
人気プラグインの代表格でもあり、実際に導入しているサイト運営者も多いことでしょう。
便利すぎの全部入りSEOプラグインへの依存
有名な全部入りプラグインとしては、「All in One SEO」や「Yoast SEO」などがあります。
名の通ったオウンドメディアなどでも、これらのプラグインをSEO対策に優れているとして推奨することがあります。
優れたプラグインを導入することによって、サイトマップの作成や投稿記事へのメタディスクリプションの記入が可能になりSEO対策の手段が整うことが特徴です。
一方、これらプラグインの恩恵を受けることによって、Webサイトの運営をプラグインに依存することにもなります。
サイト運営が一端軌道に乗ってからは削除できないプラグインになるということです。
SEOプラグインのデメリット
便利で導入することによって多彩な機能にあやかれるSEOプラグインですが、途中でワードプレスのテーマを変えたいときに相性が悪く使えないことがあります。
使ってみたい有料テーマでSEOプラグインの使用を推奨されていない場合は、今まで使っていた便利な全部入りSEOプラグインを削除しなくてはなりません。
プラグインを削除した分、その機能を新しいテーマや別のプラグインで補うことができれば問題はありません。
しかし、投稿ページへのメタディスクリプションの挿入などは、データベースへの登録手段がまちまちなため、今まで書き込んだテキスト分をテーマの機能や別プラグインへ引き継ぐのは至難の業です。
データベースを扱う専門知識がなければ、今まで書いたメタディスクリプションは新たに入力し直すか、コピペで対応するかを強いられることになるでしょう。
記事数が30以上ともなれば途方もない作業です。
SEOに有効と言われるメタディスクリプションを全く使わないという運営者が一定数いらっしゃるのはこの辺の問題が分かってのことかもしれません。
全部入りプラグインの導入は慎重に
高機能SEOプラグインを導入することで注意しなければならない点は他にもあります。
今まであった機能(Analyticsコードの張り付けなど)がアップデートを境に外されてしまい、急に別なプラグインに頼らなければならなくなったりということも起こりえます(ASEOでのこと)。
自分はずっと公式テーマを使い続け、今後有料テーマや高機能な人気テーマへの乗り換えの予定が一切無いというのであれば、ASEOやYoast SEOなどの便利プラグインを使いこなすことのメリットはあります。
ただし、何かの理由でこれらの高機能プラグインが使えないとなったときに先のメタディスクリプションの移行をはじめとした課題は発生することになるでしょう。
ワードプレスでブログを始めたばかりの初心者の方などは、どうしても全部入りで高機能なプラグインに頼ることになりがちですが、ある程度運用に慣れてきた頃に、そのプラグインにはどこまで依存すべきか客観的に情報を確認しておくことが必要でしょう。